みわみわに学んだ7つの習慣 第5の習慣まず理解に徹し、そして理解される

 

みわみわに学んだ7つの習慣 第5の習慣まず理解に徹し、そして理解される
 
長女が亡くなったあと、いろいろな方がお参りに来てくださいました。みんないろいろな話をしてくださいましたが、特に印象に残ったのは、デイサービスのスタッフさん達やヘルパーさん達のお話でした。みなさん、それぞれ長女との思い出を話してくださいました。
 
長女は、自分が欲しい食べ物やしたいことを訴える、いわゆる要求言語以外ほとんど話す事はなく、それも単語のみでした。ですから、デイサービスで何があったのかは自分から話すことはありません。スタッフさんからの日誌で、どんな様子であったのか知ることができる程度でした。
 
長女が、亡くなって、お世話になったデイサービスの方から、アルバムを持ってきてくださいました。そこには長女がデイサービスで行った様々な活動の写真がありました。

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お絵かき、お菓子作り、遠足、ボーリング、プール、などなどたくさんありました。活動中の長女は本当に楽しそうで、生き生きしていました。

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家では、デイサービスから帰ると、まずおやつを探しに冷蔵庫を開けたり、お菓子の置いてそうな場所を物色します。そして、母が夕飯の準備をしているときも、作ったそばからどんどん、食べていきます。そうかと思うと、不意に立ち上がってリビングをうろついたり、よくわからないことを叫びながら跳んだり、などなど、騒いでばかりでした。ですから、スタッフさんと一緒に活動しているのが本当に不思議でした。
 

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第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
この第5の習慣では、人間関係において最も重要な原則について、説明しています。私たちは、何か問題が起こると、それに対して、応急処置をして解決をしようとします。しかし、問題を理解すること、相手を本当に理解する事が大切であり、話を聞くことの重要性を説いています。
 
あるスタッフさんから、とても興味深い話を聞きました。
そのかたは、しばらく仕事をお休みしていて、久しぶりに職場に復帰したそうです。職場に戻ったその日に、長女がすぐに飛んできてくれたのが、本当に嬉しかったそうです。
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長女はコミュニケーションに課題があり、通常の会話などはほとんど成立しません。ですが、長女にとっては、さまざまな活動の中で、そのスタッフの方が、自分のことを本当に理解してくださっているのを、長女もわかっていたのだと思います。ですから長女も、その方に久しぶりに会えたのが本当に嬉しくて、そのような行動をとったのだと思いました。
 
また、長女は週に一回、行動援護のサービスを利用していました。
それは、日曜日のお昼に長女を連れて、散歩をして、一緒にお昼を食べて、長女の好きなお菓子などを買って帰ってくる。と言うサービスです。長女はその活動がとても楽しみでした。しかも、一緒に連れて行ってくださるヘルパーさんによって、散歩をするルートやお昼を食べるお店も決まっていたようです。
 

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このサービスは、長女が脳幹グリオーマのために入院する直前まで続きました。歩行障害がすでに出ていましたが、とても喜んで行っていました。まさか、脳腫瘍になっているとは夢にも思いませんでした。
 
長女は、自閉症特有のこだわりや、多動行為、衝動性などさまざまな困難があり、親である私たちでも、一緒に行動するのは大変でした。ですので、長女がこのようにデイサービスや行動援護を利用して、楽しく過ごせたのは、スタッフの方々が、長女の障害、特性を理解して対応してくださったからだと思います。
 
自閉症である長女にとって、まず自分が安心できる環境にいる事が大事であったと思います。本当にありがとうございます。
#デイサービス